渋谷で 半分解展研究所Vol.2 を開催する。
半分解展研究所は、半・分解展から派生したイベントだ。
私が「今」興味があり、やってみたいことを実験的に行う場だ。
なんといっても今は「3D」のことが頭から離れない。
半・分解展は、100年前 200年前の衣服を分解/再構築し「着心地」を表現するアナログちっくな展示である。
しかし、毎回必ずテクノロジーに関するプレゼンテーションを行っている。
プロのパタンナーであるちゃまさんが、半・分解展に展示される衣服を3D上で再現し、同時進行でピン打ちを行う。デジタルとリアルを行き来し、より深く構造を理解することを目的としている。
タイトル通り、アパレル側に焦点を当てたものだ。
今日日、「ファッションテック」はポピュラーなテーマになっているが、そのほとんどが「テック側」のみで取り上げられることが多いのではないか。
ましてや3Dに興味がある現場のデザイナーやパタンナーは、大型展示会などで開発メーカーによるプレゼンを一方的に聴くことしか出来なかった。
私も3Dは知ってはいたが、自分事として接する機会がなかった。
自分には関係のないテクノロジー界の話しだと思っていた。
しかし、身近なパタンナーやデザイナーが仕事で扱う姿を見て、初めて強く惹かれた。
「アパレル 3D ミートアップ」では、実際に現場で3Dモデリングを使用するデザイナーとパタンナーから、生の声を聴きだす場とする。
日常における3D作業の実演や、参加者を交えたクロストークを行い、さまざまな視点から意見を出し、集合知を深めたい。
ゲストは、HATRAデザイナーの長見氏 と パタンナーのちゃまさん の2名だ。
今回、使用するソフトは「CLO」である。
アパレルのデザイナーやパタンナーが今後、テクノロジーとどのように向き合うか?皆さんと考えていきたい。
そして、仕事を受ける側の「縫製業」の人たちにも、大きな受注改革が起こると予想する。
幅広い業種の方と出会えることを願う。
そして、仕事を受ける側の「縫製業」の人たちにも、大きな受注改革が起こると予想する。
幅広い業種の方と出会えることを願う。
以下は、私が以前tweetしたものだ。
縫製業を営むNaoさん@NaoShirota— 長谷川 彰良:衣服標本家 (@rrr00129) June 1, 2019
と話し「パタンナー」という仕事の終焉を目の当たりにした
服飾を一切学んでないグラフィックデザイナーさんが3D CADで手掛けたパターンを見せてもらった
本当に驚いた
非常に複雑なアイテムのパターンを素人の方が「正確」に手掛けてしまうことに
続
縫製のプロであるNaoさんは、そのパターンで製品を縫い上げた— 長谷川 彰良:衣服標本家 (@rrr00129) June 1, 2019
「全く問題ない正確なパターンだった」と言っていた
SNSにそのパターン画像は上げられないが、パタンナーが見たら、声を上げて驚くだろう
間違いなく勝てない
近い未来にパタンナーはテクノロジーに淘汰される運命にある
そのグラフィックデザイナーさんから届くのは正確なパターンだけではない— 長谷川 彰良:衣服標本家 (@rrr00129) June 1, 2019
3Dモデリングがデザイン画代わりに添付される
そのモデリングと実際に縫い上げた製品を比べると、着た時のシワの入り方も同じであった
予算の面でも全く桁違いなのも大きい— 長谷川 彰良:衣服標本家 (@rrr00129) June 1, 2019
本業の人がパターンを引いているわけではないのだから
そこまでセットで考えると恐ろしい
clo3dも使っているパタンナーから見るとclo3dの正確さは、まだそこまでじゃない。繊細な数値を確認するトワル組みには使えない。逆にサンプル代わりはあり。ただ、パタンナーでは無く、もはやCADオペレーターと言われてしまうようなパタンナーは淘汰される...と言うか既に中国工場により淘汰され気味。 https://t.co/ehhS2PaWDw— playroom_mg (@playroom_mg) June 2, 2019
AIやファッションテックの会合で、よく質問されるのが、パターンを全て自動化できるか?って事で、一部のアイテムは可能だけど、全ては当分無理。それっぽい物が出来ても、それが人体やその動きが加味され着心地か、ちゃんとデザイナーの意図したモノか、適した縫製指示になっているかは別問題。→— playroom_mg (@playroom_mg) June 3, 2019
私も学んでるけど専門的な知識がなくても誰でも簡単にとりあえずなパターンを作れるようにはなるだろうな。しかし着心地や素材の特性とか加味したり、良い服って細かなところに熟練の知識が入ってる。これは別問題。センスあるパタンナーさんは重宝されると思う。 https://t.co/wiSCgbTTVu— tarasuke (@fashion_Castro) June 2, 2019
パタンナーとして3DCADも扱えるようにならないと、と思って以前話を伺ったのだけど、個人で扱うには高くてなかなか手が出せない。そして、その操作は私がやりたい仕事ではないのかな、と感じた。— YUKAKO (@apinini_yuka) June 2, 2019
そうでなくても、パタンナーの仕事自体が海外に流れている。海外の技術は確実に上がっている。
詳しくないから細かくは言えない。— ひろ・い@01u10縫製マン (@hiro_itoshoten) June 2, 2019
けど、これからのパタンナーさんは
デザイナーさんの意見を汲み取りながらもそれを超える提案ができる人なら
生き残れると、信じたい。
AIが進歩するなら、それにできないことは何か。を考える。 https://t.co/yxu6BdcAG3
一連の流れからは、デザイン・パターン・縫製の順に抽象度が高いとしたとき、同じ順番に素人でも真似しやすいというようにも見える…とすると、今後希少価値はどこにあるか、誰が売り手に立つか。 https://t.co/hY85jrE8AF— オカシユウヘイ (@18okapis) June 2, 2019
デザイナーって仕様書作りで忙しいのとパタンナーはパターンじゃなくてグレーディングとか微調整で忙しいのでツールは変わっても無くなる事は無いだろなぁ。— Onoco (@onococco) June 2, 2019
便利で時短になるのは確実だから広がるだろうけど。
どうかな。— だめにん_ゲン (@GEN_Destino) June 1, 2019
パタンナーの中でモデリング出来る人が生き残るだけで、無くなりはしないのでは…?
テクノロジーがうまく作用すればアナログ絵→デジタル絵のような変化になるかも。
3D CADを初めて見た時 このソフトがあればデザイナーと優秀な生産管理がいればパタンナーがいなくても成り立つな— 桝谷秀樹@ファッションアプリ開発中 (@3936hm) June 1, 2019
と パタンナーは要らなくなります
これは事実 https://t.co/EHWjIct2A8
となると、仕立屋とは「生の人」が相対し共に作り上げる過程が「売り」となるか。 https://t.co/YyPmE4gG69— 吉田大輔 (@sartissimo) June 2, 2019
他人事ではない。
なんて素敵な未来なんだろうか。
どの道に、歩みだそうか。