せっかくフリーランスになったんだから、違う世界にも足を踏み入れたい。
そんな思いから2年目は業界を跨ぎ、今まで関わることのなかった職種の人たちと積極的に仕事をしてきました。
2016年に開催した個展での「ご縁」を「仕事」に繋げられたことが今年1番の収穫です。
その内容はBlogに書き残しておいたので、この機会に2017年の記事をまとめて紹介します。
セミナー・レクチャー関係
ヴィンテージウェアに見る ~パリジェンヌのエスプリ~ (名古屋ボストン美術館)
原点 ~半・分解展から視る衣服誕生250年~ (某大手アパレル企業A社)
独立したけど質問ある? ~アパレル業界20代~ (渋谷 文化ファッションインキュベーション)
芸術の現在Ⅱ 前半 (慶應義塾大学 三田キャンパス)
芸術の現在Ⅱ 後半 (慶應義塾大学 三田キャンパス)
新しい時代の「ものづくり」のつくり方を考える 前編 (株式会社CRAZY)
新しい時代の「ものづくり」のつくり方を考える 後編 (株式会社CRAZY)
メディア関係
fiorareJIMOCORO 「ヤンキー御用達の『短ラン詰職人』世界へ」Writing by カツセマサヒコ
BOOKSTAND.TV ニッポンお仕事図鑑~匠の仕事場~ 出演
改めて見返すと、アート関係やクリエイティブ関係の人たちと楽しく伸び伸びと仕事をさせて頂けました。
業界を跨ぐと価値観が大きく変わるので、様々な「気付き」を得ることが出来ました。
業界を跨ぐと価値観が大きく変わるので、様々な「気付き」を得ることが出来ました。
特に印象深く残っているワードが
「収集・保管・研究・展示・製作 を循環させる」
というものです。
これは「博物館の4大機能」と言われる収集・保管・研究・展示に「製作」を足した言葉です。
一例として、
博物館は「収集・保管・研究・展示」までは出来る。
しかし、保管を優先する為に破壊的な研究をすることは出来ない。
また、研究結果を基に新たな製作物を生み出す機能は備えていない。
アパレルメーカーは「製作」しかしていない。
収集・保管・研究にあてる時間、資金が圧倒的に少ない。
表面上のトレースでしか研究が行われない。
私の場合、
18世紀末~20世紀初頭の衣服を個人で収集 = 好きに出来る = 分解して保管・研究。
「半・分解展」という独自の方法で展示。
研究結果を基にモデリストとして新たな製作をする。
そうして得た対価で、また収集を繰り返す。
「長谷川君でなければ成り立たないバランスで『収集・保管・研究・展示・製作』を循環させている。この行為を一貫して出来る人は珍しい」と、学芸員の方から評価して頂けました。
今まで、そんな風に捉えたことすら無かったですし、この様な考え方は業界を跨いでみたからこそ頂けたと思っています。
それからは「分解」する正当性や「製作」の表現を広げることなどを課題としてきました。
その「製作の表現」のひとつとして2018年は自分のブランドを始めます。
半・分解展から絞り出した1滴。そんな洋服を表現します。
2018年、20代最後の年です。もちろん挑戦の年に。
皆さま良いお年を。
半・分解展直後の2016年末の投稿はコチラ
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