先日、やっとNO.6がほぼ完成しました。
1893年LONDONからCutter and Tailorの「3-Button Lounge」です。
ホールとボタンがまだ残っているので、ちゃちゃちゃと切って仕上げます。
ちなみに、ホールは「299」で切ります。「なんでソコで299が出てくる!?」と思った方は、デニム業界の人では? 299を使う理由は、ただ会社にあるハトメホールがソレしかないのです・・・(私の本職はカジュアルなので)
Cutter and Tailorに299。なんとも不思議な組み合わせです。笑
さて、ホールの話は置いといて、今回「3-Button Lounge」制作し、気が付いた点を簡単にメモしておきます。
NO.6はオリジナルのパターンがすでに綺麗なラインを描いており、型紙は難なく仕上がるだろうと思っていましたが、寸法上のバランスで苦戦しました。
AH寸が極めて短く、教科書通りに製図をすると、全く腕が通らない寸法でした。もちろん紳士服の製図は「縫い代込み」で描かれることが多いので、それも顧慮しましたが、ウマくいきませんでした。結果、身頃全て製図し直すことにしました。
もうひとつ「仕様」について。
AHの「総割り」に挑戦しました。(1発では決まらず、付け直し。嗚呼!)
この 「総割り」 古着では、2着しか見たことがありません。古い写真でも3枚程度。主にブレザーやツイードジャケットで見た事があります。「クンニョ」同様に1930年を過ぎると、ほぼ見る事の無い廃れた仕様です。
近々、この「総割り」について書きたいと思います。AHをぐるっと全て割る仕様です。
と、まあ、簡単な感想でした。写真などはこれから撮るのでNO.6を本格的に紹介するのはもう少し先になります・・・(綺麗な写真をたくさんUPするぞぉ~!おー)
なので、今回は「ブラシ」を紹介しようと思います。
以前、紹介したブラシ達に新しい仲間が加わり、ブラシの検索ワードでこのブログに来る方も少なくは無いので、ちょうど良いかと。
新入りのブラシはイシカワ君です。!
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「イシカワ」の靴用ブラシです。!
イシカワブラシの都内で充実した取り扱い店舗(コーナー展示)は、日本橋高島屋だけでしたが、去年の秋頃?から新宿伊勢丹でも充実の取り扱いコーナーが設置されました。ありがたい。
ビキューナ用のブラシも展示してあるので、一触の価値ありです。ぺろりんぺろぇりぃんな肌触りです。
大きさもちょうど良いです。
手前からイシカワ・安藤さんで頂いたもの(ドイツ製)・Redeckerのヤク毛ブラシ です。(全て靴用)
おそらく、同じ日本製の江戸屋ブラシ・平野ブラシなどを使い慣れた方なら、抵抗無い大きさだと思います。
使い始めて2ヶ月が過ぎました。イシカワの用途は「仕上げ」専用です。私は、仕上げにスットキングやネルは使わずに、最初から最後までブラシでやります。
安藤のブラシで全体のホコリ落とし、コバは江戸屋の歯ブラシ、仕上げにイシカワ。ってノリです。 あ、ソール専用に唐澤のブラシも使います。クリーム・ワックスはモロモロ使います。
で、肝心の使い心地ですが、感想は「良」です。
「靴磨き」は一種の「嗜み」なので、暇な時に・気分転換に、フラ~と磨くのが好きです。
つまり、嗜むとなると「贅沢」といった優越感があってもイイんじゃないかと思うので、ハンドルの美しい木目や、自然な仕上げ・丁寧な手仕事が「良」という結果になりました。
毛は安藤のブラシと同じく馬毛です。毛のタッチは安藤より僅かに優しいです。ハリ・コシは大差ないと感じました。ただ、手に持った感触は、さすがにイシカワが数段上です。
と、云う具合で、洋服の話しから逃げる様にブラシの紹介をしました・・・アハハh・・・すいません。
でも、イシカワのブラシは自分で使い、納得したので此処で紹介したいと思いました。
他にも紹介したい「道具」がいっぱいあるんです。