約3週間。
部屋にいる間はずっと着続けて、
自分が着ている姿を何度も写真におさめ続けて、
つい先程、解体しました。
やはり、ホンモノは裏にあります。
表からは絶対に見えない部分に本質があります。
もちろんICテープとエンピツがあれば、囲み製図でパターンを抜くことが出来ます。
しかし、それじゃ満足出来ないんです。
もっともっと深く々く理解したいんです。
地縫いを一糸々々、ほどきながら泣きました。
ヤッパリ感動する服でしたコイツは。
毎回、ある程度着続けて自分の身体で覚えてから解体作業に入ります。
その際いくつかの資料や、当時のパターン。
そして、大事なのは自分の予想する仕様や型紙を紙にメモっておきます。
が、
今回かなり良い感じに裏切られました。
固定概念をブチ壊さないとダメですね・・・
とりあえず、パターンを確認して真っ先に思い出したのが、コイツです。
↓
アメリカ オハイオ州
1901年1月5日 発行
著者 LOUIS.N.BISHOP
「THE MODEN DESIGNER」です。
私が今まで紹介してきたのは主にヨーロッパ、ラウンジスーツのパターンでした。
今回のコレはアメリカ、SACK COAT(サックコート)のパターンになります。
両者を比べ「違うなあ~」と、特に思うのはAHの形状です。
そうなんです、私が解体する際に予想していたAHはヨーロッパ型でした・・・
しかし、解体してみるとアメリカのAHでした。
ショックです・・・
首、肩線、AHや袖のパターンは正にコンナ感じデシタ
↓
悔しいデス。
目と身体で覚えたと思っていたのですが、気のせいでした。
しかし、まあ、またイロイロ発見もありました。
私がやってみようと構想中だった「裄綿風AHの縫い代処理」があるんですが、正にソレをやってました。このフランスのファイヤーマンジャケット・・・
100年以上前にやられてました。オモシロイです。ホント。
ちなみに、
「なんでフランスのジャケットなのに、アメリカのサックコートのパターンなんだ!?」
と疑問を持つと思われますが、あくまでパターンの特徴であって、この様なAHもヨーロッパの資料で見受けられます。
しかし、ヤハリこのAHはアメリカのサックコートにダントツに多いです。
で、
ここ最近のワタシは、1880~1920年までのコットンジャケットを研究題材にしています。
毛芯バッチリの仕立てモノもやはり良いですが、将来、私が形にしたいジャケットにはコットンジャケットからの方が学ぶことが多そうな気がしてます。
事実、ほほうっと唸る発見が多いです。
あなどれないですね・・・
今後、このブログにて紹介します。!!!
「早く、1mmダーツの謎を終わらせろよクソボケ。」
と、人と会う度に云われます。
ホント、スイマセン。
いいわけばかりでスイマセン・・・
もう少々お待ちを・・・