Lovat Mill社のウールモールスキンでジャケットをつくったので、写真と共に紹介します。
自分のブランド始めますと宣言したコチラの投稿
試作品を色んな方に見てもらい、なかなか好評でしたので別の生地でもつくってみよう。と思い立ったが吉日。
早速、縫ってみました。
自分のブランドに使う生地は「ダブルフェイス」という特殊な織り方のものです。
なので、縫製方法も生地に合わせた特殊な技術を用います。
今回は普通の生地ですので「毛芯仕立て」と呼ばれるテーラーメイドの製法でつくってみました。
私は、第一次世界大戦前の衣服を主に研究していますので「毛芯仕立て」といっても現代の手法とは違う、私らしい手法にしています。
今回は特に「スピード命」で進行しました。
胸ポケットだけは、ひと手間加えます。
毛芯の向う側に袋布がでるようにして、表に余計な厚みが出ないようにします。
毛芯を切り開く工程は、いつもハラハラします。
間違って表地を切ってしまわないように慎重に進めます。
Lovatの重い生地でも、薄く立体的な胸ポケットが出来ました。
肩パットは使いません。
台芯を延長し、パットの代わりとします。
袖裏は余っていたシャツ生地を使用しました。
柄も違いますが、気にせず進みます。
共地で地衿をつくり、身頃に留めつけていきます
ここからは、通常の衿とは違いショールカラーと同じ順序で縫っていきます。
何故かというと ゴージラインの無いデザイン にしているからです。
とある靴職人の仕事に感化されて「スキンステッチ」や「イミテーションステッチ」をジャケットの衿まわりで表現する為にゴージを省きました。
上手く出来るかは未知数ですが、やってみます。
見返しを入れたら「袖付け」です。
その前に「クンニョ」を切って前肩をつくります。
ジャケットの肩に手を据えて、自然に開いた分量を開放してあげます。
衿、袖共に縫いあがりました。
背中のダキ無し・肩のイセ無し。
それでいて動きやすい袖の完成です。
ついぞ100年前までは当たり前の製法でしたが、現代には受け継がれていません。
残すは、まとめ作業のみですが、一旦ストップ。
年内には完成させるので、出来上がったら再度UPします。
追記
最後に告知になります。
11月20日(月)19:30~21:30
両国にある(株)CRAZYさんのイベントに登壇します。
新しい時代の「ものづくり」のつくり方を考える
というテーマのトークショーです。
ファッション業界のイベントではありませんので私だけ完全に異種なんですが頑張ります。
詳細・応募は コチラ よりご確認下さい。 お持ちしております。!
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