HASHIMOTO
モノレールに揺られ、々られ。
下車駅は、「新整備場」
人気の少ない道を進むは徒歩2分。
「靴のハシモト」に到着です。
待つこと、13ヶ月。
ようやく納品されました。
冠婚葬祭を想定し、ストレートチップでオーダーしました。
アッパーは Weinheimer Leder(ワインハイマー) のBox Calfです。
ワインハイマーは云わずと知れたドイツの名門タンナーです。
既に倒産した幻のタンナー Carl Freudenberg(カールフロイデンブルグ) の職人が同様のレシピを受け継ぎ鞣しているそうです。
永い付き合いに成るであろうストレートチップを、せっかく購入するならば、選ぶ革も靴屋も、ちょっとストーリーのある興味深いところでオーダーしたいと思っていました。
まずは、その「鏡面仕上げ」に驚きました。
何気なく足元を見ると、歩く自分の姿が映るのですから。 こんな視点で自分の歩行を見ることになるとは・・・
まだ一度しか足を入れていませんが、ヒール・ウエストまわりのフィッティングは上々。
甲周りはもうちょっと攻められたかな。と、いった印象です。
積極的に履きこんでいこうと思います。
そしてこの「信義」のブランド印。
「HANEDA」
羽田の文字が確認できます。
実は、この焼印にも非常に面白いストーリーが隠されていました。 そちらは次回、紹介します。
そして、もうひとつ忘れてはいけないと思うのが、靴底に隠された「和」の印。 読みは「Kazu」
近い将来、この印字が大成するとき、またひとつハシモトの歴史に厚みが増すのでしょう。
ハシモトさんの人柄が、そのまま形として残った しるし だと思います。
お弟子さんのことや、信義のフルオーダーのサンプル、これからのハシモトについて、たくさんのお話しを伺うことが出来ました。
詳しくは、後日、投稿しようと思います。
ただ、先に、ひとつ嬉しいお知らせがあります。
一度は、来年3月末に閉店すると言っていました靴のハシモトですが、お得意様方の激励により、あと、2年は続けるそうです。! (ハシモトさんは現在68歳、70を区切りとするそうです)
片目が見え辛くなっているそうですが、未だ現役でアッパーを縫われています(その腕は写真の通り)また、若手の育成にも大変励んでおります。
頑張って欲しいですね。