六本木未来会議のHPに先日私が参加した「第18回 六本木デザイン&アートツアー」がUPされましたので、こちらでも感想を。
私が参加したツアーは「佃一可氏による茶室体験」です。
このツアーの詳しい内容は是非、六本木未来会議を見て下さい。ここに載せてる以外の写真もいっぱいあります。(いくつか写真をお借りしました)
稚拙ながら最後に私の感想も載っています。
こちらでは、六本木未来会議では掲載されなかった、感想や記憶に残っている点を紹介したいと思います。 とっても楽しめました。
●まず、「素材」です。
茶室は、同じ素材を同じ茶室の中で1度しか使わずにつくられていました。(梅のみは特別な時に2度使っても良し)
竹や杉、檜など、違う素材を用いて、統一感のある空間を表現していたのです。
それも、今回の会場となった「玄鳥庵」は元の赤坂見附から、ここ六本木へと移転したこともあり、同素材による経年変化も楽しめます。
こんな顔を、洋服に置き換えて表現するには、どうしたらいいんだろう。なんて考えながら見学していました。
それに近いモノで云えば、ヨーロッパの古着には極稀に、様々な素材がミックスされ、洗練されているものがあります。
日本の襤褸とはまた違った顔をしています。 その違いが何から生まれてくるのか、明確には見えていませんが「茶室のような服」を目指すのも悪くないな。なんて、思うほどの美しさでした。
●続いて、「所作」です。
突然ですが、あるお話しをひとつ紹介します。
一流ホテルの料理長を決める選抜試験。 開始の合図と共に腕を振るう料理人たち。その中に、ただ佇むひとりの料理人。
他の料理人が制限時間いっぱいまで、次々と料理をつくる中、その料理人はラスト5分で「熱々のチャーハン」だけをつくり、勝利した。
「炎の料理人」こと周富徳さんのエピソードです。
よく、洋服には鮮度がある(トレンド)と、云われますが、私のつくる服には「熱」が欲しいです。 周富徳さんの様に、出来立てを渡せたら、それが一番でしょう。
「伝え方」と云う点では「食」がもっとも進んでいると思います。
洋服の売り方・見せ方・伝え方も、もっとたくさんあると思います。
今回の佃一可先生のお茶会では「間」のとり方や「音」など、興味深い点がいくつもありました。
それは、非常に日本的で、洋の服の、日本らしい伝え方のヒントになると感じました。
上に書いたことが、特に胸に残った経験ですが、他にもたくさん感動することがありました。
「盆石」だったり、「斜めから見ること」だったり。
その中でも貴重な体験となったのが、こちらです。
ちょうど、開催中の展示「天才陶工 仁阿弥道八」に合わせて、なんと仁阿弥道八の茶碗で煎茶を頂きました。 なんと稀有なサプライズ。
しかも、お茶会の終わりには、仁阿弥道八展と単位展の無料招待券まで頂きました。 (後日、行って来ました。!)
この日は、時間との戦いでした。 お茶会の後、息つく間もなく新幹線に飛び乗り大阪へ、2時間滞在の後、終電で帰京。 その他、バタバタ色々ありました。
慌しい1日でしたが、佃一可先生のお茶会で得た余裕もあってか、丁寧に過ごせたと思います。
ただ、ひとつ気懸かりなのは、お茶会終了後、今回のツアーの参加者・未来会議の皆さんで和気藹々と「この後、皆で展示でも行きましょうか。アハハh」なんて、談笑していた脇を、小走りに帰ったことです。
名刺交換くらいしたかった。嗚呼、心残り。 皆さん、とても良い方々でした。。。
嗚呼、一期一会。!
佃一可先生、六本木未来会議の皆さま、ありがとう御座いました。 とっても、とっても楽しかったです。 !