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いよいよ、来週から2015ss.vol1の展示会が始まる。

入社当初から変わらず感じているのだけれども、私の勤める会社は「やりたいことをやれる」環境だと思う。

もちろん、やりたいことを ひとつ叶えるには、やりたくないことを ここのつ捌かなければいけないのだけれども。
ただ、「やってみたい」と、思ったそれは、必ず かたち となる会社だ。


私は "メンズ布帛企画パタンナー" をしているのだけれど、今回のメンズ布帛製品は、ほぼ々々全て私が担当した。(5PとイージーPS以外)
絵型数で云うと41型。正味5週間で回せるものなんだと初めて知った。

特にジャケットは、やりたいひとつ・ひとつを形に出来た。と、思っている。
ことに「フィッティング」はおおきく変えた。
各店舗の店長さんは、どう感じるのだろう。 私は、この会社の服を若い世代に着てもらいたい。

来週が楽しみだ。


楽しみは、もっと先にもあって、それは例えば、来年1月。

Bontaの仮縫いだ。
先日、オーダーしてきたのである。
大阪駅に降りたのは、多分きっと、ちょうど10年前。中学生の修学旅行以来。

Bontaの靴は来春納品予定なのだけれども、靴のハシモトでオーダーした靴も同じく来春。
だから、来年の春は、四足歩行で闊歩する。


闊歩とまでは、いかなくとも、変わらずに歩き続けていたいと思う。

来年の春は 原点に還る春。
私にテーラーメイドを教えてくれた先生に学ぶ春。

私は、スーツを縫うことでジーンズを知る。
私は、オーダーメイドを知り量産の美学を見る。
私は、鮨屋の夢を見ながら洋服をつくる。

そうして考えたとき、真っ先に浮かぶ 先生の手。



最近は濱田庄司の本を繰り返し読んでいる。 「最近は」と云っても、かれこれ1年経つけれど。

私の手伝うブランドのひとつに、作家さんとモノづくりをするブランドがある。
山に行って土堀りをして、服をつくっていく。 突拍子もないような事なのだけれど、そこにストーリーがあるから、私も型紙を引いていて、とても楽しい。

見て何かを感心するのは、特に若い時はなおさら結構です。
有無をいわさずに、まねでもしたくなることも結構です。
しかし、もう少し落ち着いて、どうして、どういうふうに自分に響くのかなど・・・・・
たとえば、地上には樹木の形と花のように咲いたものがあるんですけども、実際は、その地下に根があって、見えないところの根が自分を呼んでいるんだと、そこまで落着いて見直す。
枝や花で勝負するより、根で勝負をしてほしい。
また花の結果を実を結んだ時と思わず、その実が地へ沈んで来春芽を出した時を答えとして受け取りたいのです。
濱田庄司



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